無邪気

mujaki / 大川優毅

情報

なにかしなきゃいけない。でも何をしたらいいかわからない。

二十歳前半のバンドマンは悩んでいた。

 

日程と場所、共演の演者を書き換えたライブ告知のツイートを繰り返し、自分の知りえる限りの知人に連絡しライブ会場へ足を運んでもらった。

それでも想像していたような結果が出た日はなかった。

日に日に「なにかしなきゃいけない」と自分を追い込むようになる。

朝起きても、仕事の休憩中も、帰宅して眠るまでずっと何かに追われているような感覚になっていた。

でも何をしたら良いかわからず結果同じことの繰り返し。

チラシの手配り、ライブ、ツイート...

 

20代後半になって無理はできないと悟ったバンドマンはこう思った。

「あのとき自分に足りなかったのは圧倒的な情報」

無知な状態で新たな発想が降りてくるのを期待するのは頭が悪い。

ありとあらゆる情報をインプットした中から応用・変換しアウトプットする。

それができていなかった。知るすべもなかったが。

 

二十歳前半に知りたかったこと

時間は有限だということ。

お金は大事だといこと。

情報を手に入れるには上記2つが必要不可欠だということ。